九天玄氣組の年賀2022開封
2022/01/08
◆編集工学研究所の松岡正剛さんが校長を務めるイシス編集学校。Web上の学校だからネットにアクセスできる場所であれば世界中どこからでも学べるわけですが、九州を足場に地域編集に向き合う奇天烈なコミュニティがあります。その名も「九天玄氣組」。2006年秋の発足以降、私は組長を務めています。2022年で16年目に突入。現在メンバーは47名。編集学校の守を卒門した受講生でかつ、九州在住、九州出身、九州にゆかりのあるメンツで構成されており、九州はもとより東京、神奈川、千葉、島根など組員の居住地は九州のみに限りません。◆セイゴオ校長には発足時(厳密には発足前から)特製の年賀編集作品をお届けしてきました。その年賀が毎年ヒートアップしており、おそらく類なき贈り物になっていると自負するところです。◆松岡正剛事務所のブログ「セイゴオちゃんねる」では1/6の年始会の様子がレポートされました。そのラストに九天の年賀作品が開封される瞬間の様子も紹介!セイゴオ校長も喜んでくださったご様子です。果たして、どんなクレイジーな年賀を編集したというのでしょうか!近いうちにとあるWebサイトでお披露目する予定。お楽しみに!

新たな煩悩で新領域を開拓せねば
勢! · 2022/01/05
◆大晦日に帰省。NHK紅白歌合戦の終盤間際に家を出て、長府・功山寺の除夜の鐘を撞くのが我が家の習わしですが、2020年はコロナの影響で帰省できず。昨年は感染状況が落ち着いていたこともあり、帰省もできたし鐘もつけました。ただ、今回はちょっと様相が違いました。感染予防対策のために、使い捨てビニール手袋を配布され、鐘をつき終わったあとに消毒スプレー…。毎年用意してくださるぜんざいや甘酒のふるまいも中止。ご時世ゆえにやむなしですが、鐘つきに訪れる人は意外に多く、いつも以上に列が長く伸びていました。皆、煩悩まみれなんだなあ(笑)◆功山寺は1327年の創建時、長福寺(臨済宗)でした。以降、足利尊氏や大内義長、毛利秀元、毛利元周、三条実美公等五卿らの拠点となり、幕末には高杉晋作が挙兵した寺でもありました。動乱の足場でつく除夜の鐘。尊氏だって晋作だって煩悩と無縁ではなかったはず。除夜の鐘も煩悩がなければつく必要はないわけで、煩悩あっての人間じゃ!◆さあ、鐘もついて煩悩を払ったことだし、2022年は新たな煩悩のもと新領域をコツコツ開拓してまいります。よろしくお願い申し上げます!(イラスト:Yuma)

本をめぐる〈場所〉と〈人〉のお話
2021/12/27
◆12/26に南陀楼綾繁さんのトークイベント【「本のある場所」と「本を集める人」の話】が福津市のうらんたん文庫で開催されました。南陀楼さんは東京の「不忍ブックストリート」代表であり、「石巻まちの本棚」の運営にも携わっておられます。今回のイベントは『古本マニア採集帖』(皓星社)刊行記念も兼ねていました。◆柔らかな語り口で、東北で本に関わる方の話をする南陀楼さん。印象的だったのは東日本大震災後、被災した方は本を求めたこと。無償で本を贈る活動を始めたが、次第に罪悪感を抱かれるようになったこと。そこで始めたのが一箱古本市であったこと。それが全国に広がり、ブックオカの古本市もその一つであること。小さな本箱が街を作っていく。◆本は本能と直結する。本のほうだってさまざまな人や場所、シーン、時代と関係したがっている。本がもたらすものは、ずっと広くて深くて温かい。改めて人と本と街のあり方を見つめ直す機会となりました。パネル展:10年後の被災地をめぐる「本のある場所のいま」はうらんたん文庫で開催中(〜2022年1月16日)。

“世界で一番美しい少年”の今
抉! · 2021/12/21
◆漫画『BANANA FISH』のアッシュに似ているので気になっていた映画です。美少年はルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』(1971年)に出演し、一大センセーションを巻き起こした15歳のビョルン・アンドレセン。日本にも熱狂的なファンがいたそうです。それから50年、映画『世界で一番美しい少年』は白髪老体のビョルンの、幼い頃の記憶から始まります。◆70、80代ぐらいの、私の親と同じ年代の観客が多かったのは意外でした。少々ウキウキしているようにも見え、館内に置かれたチラシも多めに持ち帰っていました。その様子は不思議に見えたけれど、映画を見て納得。日本でビョルン・フィーバーが巻き起こっていた頃のファンだったのでしょう。◆「世界で一番美しい少年」というレッテルを貼られ、映画やCM、テレビ番組などマスメディアの商品となったビョルンの光と陰(『ベルサイユの薔薇』のオスカルのモデルにもなった)。いつの間にか痩せ細った老人となったビョルンの素顔と直面した当時ファンはどう受け止めたのだろう。したたかなアッシュとは対照的な生き方だったことは確かです。

『言魂 -詩・歌・舞-』観劇
2021/12/20
◆寒風吹きつける12月19日、福岡市の森本能舞台で催された『言魂ー詩・歌・舞ー』を観劇。多田富雄さんと石牟礼道子さんの往復書簡『言魂』を舞台化したもので、多田さん役は笠井賢一さんが、石牟礼さん役は坪井美香さんが務めました。坪井さんは東京の方ですがイシス編集学校の[遊]物語講座で同じ教室だったこともあり、九天玄氣組の有志6人と駆けつけた次第です。◆森本能舞台は満席。『言魂』の中から抜粋し、折々に多田さんの詩『歌占』『君は忿怒仏のように』や能『無明の井』、石牟礼さんの詩『浜の甲羅』や能『不知火』、浄瑠璃『六道御前』が挿入されるという贅沢な構成で圧巻でした。◆彼岸に渡られたお二人の交歓は能の舞台にふさわしく、ぞくっとする場面も。もっとも印象に刻まれたのは空間を切り裂く龍笛の音と多田さんの忿怒仏語り、石牟礼さんの詩『花を奉る』。笠井さんは多田さんの遺品である蝶ネクタイをつけていたり、石牟礼さんが求め亡くなるまでお手元にあったという板三味線での演奏、加えて『無明の井』の謡は能楽師・野村幻雪さんが亡くなる前に録音した音声でもあったそうで。いつか苦界が昇華される世になりますように。

近江の瓢箪文化探訪
愕! · 2021/12/19
せっかく滋賀・大津へ行くのだからと「近江ARS」の翌日(12/4)、大阪のひょうたん愛好家仲間の丸黄うりほさんに近江の町に点在する瓢箪スポットをナビゲートしていただきました。うりほさんは「花形文化通信」でひょうたん日記を絶賛連載中です。 今回は長浜、木之本へ(大津から電車でおよそ1時間。琵琶湖の大きさを思い知ります)。とくに長浜はマンホールや橋、ステンドグラスや照明、スーパーマーケットのロゴマークにいたるまで町のいたるところに瓢箪が! 町を歩けば瓢箪転がる。さすが太閤秀吉公のお膝元。瓢箪にちなんだお酒にお菓子に柴漬けにとお土産もたっぷり買い込んで、今年の年末年始は瓢箪に囲まれて縁起良く過ごせそうです♪

地域編集NEWモデル「近江ARS」
勢! · 2021/12/19
12月3日、「近江ARS(アルス)」の始動に立ち合うために、滋賀・大津へ。 総合監修は松岡正剛さん、プロデュースは百間の和泉佳奈子さん。でも、主役は三井寺をはじめ近江に根を張る地域の方々です。未知の「X」へ向かう果敢な活動、九州からエールを送ります! 目前に琵琶湖広がる会場では、三味線の本條秀太郎さんや全国から集まったイシス編集学校の面々、福岡のドンとも久しく再会。オンラインのイベントばかりが続く中で、どれほど瑞々しい場であったことか。 思い返せば2000年に独立してから安定した生活とは無縁になったけど、時期的にはイシス編集学校に入門(1期生)した時でもありました。以降、セイゴオ先生を核としてかけがえのないご縁をつむぎ、九天玄氣組を介して深めてきました。 九州でなにができるか、そればかり考えつづけてきた20年。近江ARSはその一つのモデルになっていくのだと思います。

Webリニューアル中です
告! · 2021/12/14
瓢箪座のWebを大幅リニューアルします。 「ひさごのみ」をキーコンセプトに、九州編集も九州ちよみも、ひょうたん話も九州遊会も組み込んで、人と本と土地の関係を深めていきながら、情報発信とアーカイブを同時に進めていきます。 少しずつ着手してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。